エンジニアの転職市況は今後どう変わる?淘汰が始まる?売り手市場は終了?転職エージェントが教えます

こんにちは泉です(自己紹介や当サイトの概要はこちらをクリックしてください)。

今回のテーマは、「コロナショックを経て、これからのエンジニアの転職環境がどう変わっていくのか」です。

これまでのエンジニアの転職環境の変遷をたどりながら、コロナショック後のエンジニアの転職環境がどう変化していくのかを予想しようと思います。

また、同時に、その変化に対応していくためにエンジニアはどうしていくべきかを述べていきます。

エンジニアの転職環境の変遷

まず、エンジニアの転職環境の変遷について、簡単に振り返ってみましょう。

私はエンジニアのヘッドハンティングや転職支援、採用支援という仕事をやるようになって10年ほどになります。

その中でよく思うのは、10年前、つまり、リーマンショックの前後ではエンジニア職のイメージはだいぶ異なるものになったということです。

 

リーマンショック前のエンジニアは、非常に激務で、100時間も200時間もデスマーチと言われる様な残業をし、その割に薄給、さらに、非常に精神もすり減らしているというイメージが強い職業でした。

ところが、リーマンショック後は、アベノミクスで景気が拡大局面に入っていったということと、働き方改革で世の中にITの必要性が非常に高まっていったこと、さらにVCの積極的投資による潤沢な資金を背景に、エンジニアが引っ張り合いになる状況が生まれました。

特に直近3、4年は、これまでにないほどエンジニア職のスーパー売り手市場だったと私は思っています。

コロナショック後のエンジニアの転職環境

ただ、このコロナショックを経て、私は少しこの潮目が変わるのではと思っています。

まず、現状として、資金調達環境が急ブレーキを踏まれている状態です。

リーマンショック後、VCは投資のリターンを得るために、有望なスタートアップを必死になって発掘してきました。

例え売り上げや利益が付いてきていなくても、真新しい技術や斬新なアイデアがあれば、ガンガンお金を突っ込んでいたのです。

ですから、スタートアップの方もそこで生まれた資金を元にガンガン採用をかけて、エンジニアが引っ張りだこになるという状況が生まれたのです。

 

私は、このべンチャースタートアップの調達環境は、エンジニア職のスーパー売り手市場の大きな要因であったと考えています。

しかし、weworkの件などで、ちゃんと売り上げを作る力、キャッシュを生む力を見極めて投資をしようという流れになってきていました。

そこにコロナショックが訪れた訳です。

 

このことは、ベンチャーにとっては非常に厳しい状況であると私は考えます。

なぜなら、それなりに有名なスタートアップでも、これからは売り上げ利益、キャッシュが付いてこないと資金調達しづらい環境になっていくはずだからです。

一部淘汰が始まってもおかしくはありません。

 

とはいえ、淘汰されたといっても、中長期的に見てこのIT化が進んでいく流れというのは変わりませんし、エンジニアの需要が大きく落ちるということは考えられません。

むしろ、これからもエンジニアが足りないというトレンドは、中長期的に続いていくでしょう。

今、20代、30代の若手エンジニアさんに関しては、仮に勤め先の会社が傾いたとしても、別の勢いのあるスタートアップさんに吸収されるので、職にあぶれるということはあまり心配がないと思います。

 

一方で、40代以降になってくると貰い手があるのかという話になります。

これまでスタートアップのところを軸にお話しましたが、エンジニアがいる業界というとベンチャー、スタートアップの業界のほかに、SIerの業界もあります。

このSIerで、大手のNECさんや富士通さんでは、昨年から希望退職を募ったりする動きがあります。

こういったSIerの業界は定期採用をかけており、また、年功序列で給料が増えていくという給与体系のところが多いので、20、30代の内は給与水準が低いです。

しかし、40代、50代になってくるとプログラムをガリガリ書く力は衰えても、その他のマネジメントや社内調整の力、あとは年功序列による評価制度で、給与水準はわりと高くなります。

つまり、一般的な給与相場から言うと、非常に割高な実は多いのです。

この希望退職の動きは、そういった割高な給与の方々をメインターゲットにしています。

そうなると、40代以降、自分の実力よりも高い給料を貰っているエンジニアがクビを切られる可能性が高くなります。

こういう人たちは、次の転職先を探すとなったとき、厳しい状況になるでしょう。

 

エンジニアの転職市場の変化に対応するために

今、20代、30代の方は、リーマンショックをあまり肌感覚として持っていないかもしれません。

しかし、つい10年前にはリーマンショックがあり、今年コロナショックが起きました。

じゃあ、現在の5年後、10年後には、次のリーマンショック、コロナショックが起こっても不思議じゃないですよね?

そのとき、会社から急に解雇、あるいは希望退職と言われて、「やばい、自分どこ行けばいいんだろう!」となり、キャリアを積み直すというのはなかなか難しいです。

だから、今のうちから計画的にキャリアを積んでいく必要があります。

もちろん、実際にはキャリア上で様々なことはあると思うんですけれども、少なくとも自分はこういうスキルを身に付けていきたい、こういう存在になっていきたいというロードマップを意識した上で、キャリアアップ、ステップアップをしていくようにしましょう。